天然氷

kaunet2009-01-16



極寒の切り出し氷、天然もの 日光2009年1月16日10時28分(朝日新聞

今冬最初の天然氷を切り出す「4代目 徳次郎」の市民グループ=16日午前9時すぎ、栃木県日光市
 栃木県日光市で16日朝、全国でも数少ない伝統的な製法で生産されている天然氷の切り出し作業が始まった。昨年12月に水を張った人工池の氷の厚さは14センチまで「成長」した。

 市内の天然氷業者の話では、冷蔵庫が普及するまで天然氷は全国各地で作られたが、今では埼玉、長野両県を合わせて数カ所だけという。

 マイナス9度という冷え込みの中、この日作業を行ったのは伝統的な製法を守りたいと、「4代目 徳次郎」の屋号で昨冬から本格生産を始めた地元住民のグループ。長方形に切り出された天然氷は近くの氷室に次々と運び込まれた。




天然氷の切り出し始まる 日光  (下野新聞
(1月16日 12:31)


 日光特産、天然氷の切り出しが16日、日光市御幸町の「氷屋徳次郎」で始まり、冬晴れの空に電気カッターの乾いた音が響き渡った。縦75センチ、横40センチの氷板に切り出された天然氷は木製のレールの上を氷室まで滑り、その中で出荷する春を待つ。

 昨年12月中旬ごろから人工池に張り始めた天然氷はまだ軟らかく、何度も割って作り直したという。大晦日ごろからようやく硬い氷が張り、15センチほどに厚さも増したため、昨年より約1週間早く切り出しを始めた。

 作業は17日も行い、2日間で80トンの氷を切り出し、2月中旬までに氷板4000枚、160トンを生産する。

 「氷屋徳次郎」の山本雄一郎さん(58)は「一月になって気温が低い日が続き、思っていたような硬くて、いい氷ができた」と笑顔を見せていた。