味の箱舟

kaunet2007-11-30



  認定品目  雲仙コブタカナ
      主な産地:長崎県雲仙市



雲仙コブタカナは、成長すると葉茎の部分に突起ができる珍しい形状の野菜。本種は、1947年頃、吾妻町で種苗店を営んでいた峰真直氏が中国から引き揚げる際に持ち帰り、選抜・育成を行ったのが始まり。見た目の珍しさと浅漬けや炒め物にした時のおいしさから、一時、栽培が広がったが、収穫量が少なく収益性が低いことなどから、しだいに栽培されなくなった。ところが、最近、地元の有機農業家・岩崎政利氏が、自分の畑に、かつて栽培したことのある雲仙コブタカナが何本か自生しているのを発見。峰氏の妻のキミエ氏が亡き夫の意思を受け継ぎ原種の種子を保管していたことから生産者、加工関係者、町等関係機関が一体となり、地域独自の大切な野菜として復活の取り組みが本格化しつつある。 (46012)