東京新聞 ショッパー

kaunet2008-07-04



日光の天然冷蔵庫“氷室”から出荷された天然氷でかき氷!(三越 日本橋本店)
(2008年07月04日)

東京新聞に掲載していただきました

「四代目徳次郎」の氷切り出し。氷は人物背後の竹の滑り台で、奥に見える“氷室”に運ばれます
新館地下1階では7月8日-14日、自然の力でき、自然の力で貯蔵された天然氷の かき氷がイートインで登場します。

日光「四代目徳次郎」の天然氷を使ったかき氷(630円-840円)です。


日光市御幸町で100年近く伝統的な天然氷の生産を行っている“氷室”(冬場にとれた氷を夏の出荷まで貯蔵庫)が、「四代目徳次郎」。


全国でわずか5軒という“氷室”のひとつです。

深さ約50cmで、約30m×12mの“氷池”(こおりいけ)に沢水を入れ、冬に14日-20日間かけて凍らせたもの。

この製造工程を聞くだけでも、伝統的な素朴感がありますが、保管も電気などを使わない点でエコロジーです。

凍った氷をブロック状に切り出し、竹で作った滑り台で滑らせて、保管小屋の“氷室”に運搬。


透明度が高い「四代目徳次郎」の氷。約10kg
約160tの氷を重ね、おがくずをかけて春を越します。

一番外側の氷は溶けますが、それが自然の冷凍庫の役目になって、内側の氷はほとんど溶けることはないとか。

そこからこの夏出荷されたものが、デパ地下でかき氷になるというわけです。

その かき氷は、天然氷独特のふぁっとした食感が特徴。溶けにくく、水っぽくないかき氷が楽しめそうです。

天然氷に合わせ、天然素材をベースにしたシロップが選ばれました。

沖縄粟(あ)国(ぐに)の生なり糖(砂糖きび内部の天然成分)、鴻(おおとり)商店の秘伝黒糖蜜、おきな屋のりんごシロップなど。

異常気象で氷ができにくくなっている事情もあり、減少傾向の“氷室”。

地球環境問題も話し合われる7月7日から始まる洞爺湖サミットとほぼ同時期に始まる このかき氷企画も、環境問題と無関係ではないことを、教えてくれそうです。

本館地下1階で7月29日-8月4日にも、かき氷企画の第2弾が行なわれ、「四代目徳次郎」×「榮太郎総本舗」の特別メニューも登場予定。