快挙

登頂を果たし、マリ峰山頂で震災ボランティアグループ「チーム日光」の旗をかざす片柳紀雄さん=片柳さん提供


インドの未踏峰、マリ峰(標高6585メートル)に挑んだ日光市の片柳紀雄さん(62)ら県内の5人の登山隊が11日、初登頂に成功。23日、無事帰国した。片柳さんは震災後、ボランティアチームの一員として東北の被災地で活動。今回の登頂で、仲間から託されたチームの小旗が、雪をまとった山頂に翻った。
 登山隊は6月25日、日本を出発。インド北部パンゴン地域の、険しい雪壁のマリ峰に挑んだ。連絡によると、11日午前3時に標高5800メートルの氷河上のキャンプを出発、午前10時50分に登頂を果たした。
 登山隊によると、雪のピークに到着したものの、さらに高いピークを発見、登り直して頂上を極めた。頂上は1人が立つのがやっとの広さだった。
 片柳さんは、所属するボランティアグループ「チーム日光」から贈られたチーム名を書き込んだ日の丸の旗を山頂に残した。帰国した片柳さんは「チームのみんなの気持ちが後押してくれて、頂上に立てました」と話した。(服部肇)