鹿沼】和風に着飾った新婚カップルの写真を集めた作品展が26〜31日、上材木町のカフェ饗茶庵で開かれる。県内の写真家、エステ、ヘアメイクの専門家らが昨年から発行するフリーペーパー「結婚人」実行委員会が初めて企画。県内各地の名所、建築物でプロカメラマンが撮影した和装カップルの写真50点以上を紹介する。

 部数約3千部の無料冊子「結婚人」は2010年に夏号、11年に冬号を発行。目玉は、実行委がプロの技術を駆使し花嫁、カップルのモデルをロケ撮影した写真で、宇都宮の画廊や日光のホテルなどが舞台を提供した。

 実行委はモデルに衣装とメイクを施し、場所それぞれのたたずまいを生かした写真を撮影、冊子に掲載している。「県内各地の魅力を、結婚という素晴らしいイベントを通じて伝えたい」とヘアメイクや着付けを担当する吉田公美さんは話す。

 屋台のまち中央公園内の庭園「菊翠園」内でこのほど、市内初の撮影が行われた。同園は明治末期に造られ、茶室もある美しい日本庭園。管理、運営する市観光物産協会は「新しいアイデアで利用の幅が広がるのは大歓迎」と喜ぶ。

 日光市の成島秀一・貴乃夫妻が羽織はかまと文金高島田で撮影に臨んだ。披露宴は済ませたが和服を着なかったので、その写真を撮りたかったという。同夫妻は「昔の人の疑似体験をしているよう」と喜んでいた。

 写真展は「ふたりらしさの追求」と題し、菊翠園の写真も含め50点以上を展示予定。最終日は参加費2千円でギャラリーパーティも行う。詳しくは同実行委電話028・643・1755