味の箱舟

kaunet2007-12-05



     認定品目  鯖のなれずし

   主な産地:福井県小浜市 内外海地区



若狭地方の漁村に伝わる家庭料理で、年の瀬、正月、春の祭りのごちそうとして欠かせないもの。冬場の12月から4月に収穫された鯖に塩をふって糠漬けし、約一年間熟成させたものが「へしこ」、これをさらに一晩塩抜きし、皮を剥いで腹にこうじ飯を詰めて樽で10〜20日漬け込んだものが「鯖のなれずし」となる。発酵食品独特の甘みと旨みがあり、チーズのような香り。作り手の高齢化や家屋建築の近代化などにより、なれずしをつくる家が減少し伝承の危機にある。(47631)